Parallels Desktopは、Mac上でWindowsやLinuxなどの仮想マシン(パソコンの中に作るもう1台のパソコン)を動かせるソフトです。Apple Mシリーズ搭載MacでWindows 11を動かす手段として、Microsoftの公認を受けています。この記事は、Macを使いながら仕事や学校でWindows専用のアプリも使いたい人向けです。エディションの選び方と、インストールからWindows 11を起動するまでの流れを、公式ナレッジベース(KB)をもとにまとめます。
結論:Parallels Desktopはこんな人におすすめ
Parallels Desktopは、Macを買い替えずにWindowsのアプリも使いたい人に向いています。Windowsをほとんど使わない人には、費用に見合わない場合があります。
向いている人
- Windows版のExcelや業務システムなど、Windows専用のアプリをMacで使いたい人
- MacとWindowsを再起動せずに行き来したい人
- 開発やテストのためにWindowsやLinuxの環境を手元に置きたい人
向いていない人
- Windowsのアプリを使う機会がほとんどない人
- Intel搭載の古いMacで最新版を使いたい人(最新版はApple シリコン搭載Mac専用です)
- Windowsのライセンス費用もかけたくない人
Parallels Desktopとは
Parallels Desktopを入れると、MacのアプリとしてWindowsを起動できます。KBによると、Apple シリコン搭載MacではArm版のWindows 11を使います。Arm版Windowsには、Intel向けWindowsアプリの多くを動かすための仕組みが組み込まれています。
主な特徴は次のとおりです。
- Coherenceモード:WindowsのアプリをMacのアプリのように並べて表示する
- 50以上の便利ツール:ディスククリーンアップなどが付属する
- 複数のOS:Windows、Linux、macOSの仮想マシンを作れる
なお、Intel搭載Macで作った仮想マシンは、Apple シリコン搭載Macではそのまま使えません。
料金プランと選び方
個人向けの主なエディションは、StandardとProです。購入ページは日本語・日本円に対応しています。
エディション | 料金 | 更新時 | 仮想マシンあたりの上限 |
|---|---|---|---|
Standard(サブスクリプション) | 月額 ¥527(年払い・初回 ¥6,325) | ¥11,500/年 | 8GB vRAM・4 vCPU |
Standard(1回限りの購入) | ¥21,000(1回払い) | 更新なし | 8GB vRAM・4 vCPU |
Pro | 月額 ¥591(年払い・初回 ¥7,095) | ¥12,900/年 | 128GB vRAM・32 vCPU |
目的別の選び方
- Officeやブラウザなど、一般的なWindowsアプリを使う:Standardで足ります。
- 長く同じバージョンを使いたい:Standardの1回限りの購入が候補です。新しいバージョンへの更新は別途アップグレード購入が必要です。
- 開発、重いアプリ、複数の仮想マシンを使う:Proを選びます。コマンドラインインターフェースや開発者向けツールも付きます。
始め方(インストールからWindows 11の起動まで)
KBによると、最新版のParallels Desktop 27はApple シリコン搭載Mac専用で、メモリは8GB以上(16GB以上推奨)が必要です。Windows用に少なくとも16GBのディスク空き容量も必要です。
1. Parallels Desktopをインストールする
- 公式サイトのトライアルページ、または購入後の案内からインストーラーをダウンロードします。
- ダウンロードした.dmgファイルを開き、「Install Parallels Desktop」をクリックします。
- ダウンロードフォルダへのアクセスを求められたら「Allow」をクリックします。
- 使用許諾契約を確認して「Accept」を選び、Touch IDまたは管理者パスワードで承認します。
- デスクトップ・書類・ダウンロードフォルダへのアクセスを「Allow」で許可し、「Finish」をクリックします。
2. Windows 11を入れる
- 初回起動時に表示される画面で「Install Windows」をクリックします。すでに仮想マシンがある場合は、メニューバーのParallelsアイコンから「Control Center」を開き、「+」から「Get Windows 11 from Microsoft」を選びます。
- WindowsのダウンロードとインストールはParallelsが自動で進めます。
- 「Installation Complete」と表示されたらクリックし、Microsoftの使用許諾に「Accept」で同意します。
3. アカウント登録とトライアルの開始
仮想マシンを起動すると、Parallelsアカウントの登録画面が出ます。日本語KBによると、アカウントを作成またはサインインしたあと、アクティベーション画面で無償トライアルのボタンをクリックすると試用が始まります。トライアルはStandard・Pro・Businessが対象で、期間の延長はできないと記載されています。
日本語で使うときのポイント
購入ページは日本語で、価格も日本円で表示されます。KBには日本語版の記事もあり、トライアルや自動更新の手順は日本語で読めます。アプリ本体の日本語化の範囲や、日本語での問い合わせ対応は今回確認できませんでした。
Windowsのライセンスは別に考える必要があります。KBによると、Windows 11 Proは実機でも仮想マシンでも、1つの環境ごとにライセンスが必要です。持っていない場合は、Windowsの「設定」→「システム」→「ライセンス認証」からMicrosoft Storeで購入できます。
解約・返金の方法
返金保証の条件は「14日間無料トライアル(Standard・Proの機能を試せる、延長不可)/30日間返金保証(parallels.comでの初回購入のみ)」と案内されています。購入ページによると、返金保証はparallels.comで直接購入した初回購入のみが対象で、更新は対象外です。
公式サイトで契約した場合(自動更新を止める)
- Parallelsアカウント(my.parallels.com)にサインインします。
- 製品の下にある「アクティブなサブスクリプション」をクリックし、対象のサブスクリプションを選びます。
- 「サブスクリプションの管理」をクリックし、「サブスクリプションをキャンセル」から手続きを進めます。
- 一覧に「自動更新をオンにする」と表示されていれば、自動更新は止まっています。
Mac App Storeで契約した場合
App Storeのアカウント設定で、サブスクリプションの「管理」からParallelsを選び、キャンセルします。
Parallels Desktopと似たツール
同じPC・Mac便利ツールのカテゴリには、次のツールがあります。
- Setapp:Macアプリ300本以上を定額で使えるサービス
- CleanMyMac:Macの不要ファイル削除やマルウェアスキャンを行うアプリ
Parallels Desktopの料金・良い点・注意点の一覧は、Parallels Desktopのツールページにまとめています。
よくある質問
Intel搭載Macでも使えますか?
KBによると、最新版のParallels Desktop 27はApple シリコン搭載Mac専用です。Intel搭載Macでは、バージョン26でサポートが続くと案内されています。
Windows 10は使えますか?
Apple シリコン搭載Macでは使えません。KBでは、MicrosoftがArm版Windows 10のサポートを終えたため、Windows 11を使うよう案内されています。
トライアル中に購入したら、入れ直しが必要ですか?
不要です。日本語KBによると、「Parallels Desktop」メニューの「アカウント & ライセンス」から新しいキーを入力すれば、ParallelsやWindowsを再インストールせずに使い続けられます。
まとめ
Parallels Desktopは、MacでWindowsのアプリも使いたい人のための仮想化ソフトです。一般的な用途ならStandard、開発や重い作業ならProが目安です。まずはトライアルで、使いたいWindowsアプリが問題なく動くかを確かめてから購入を決めましょう。Windowsのライセンス費用も忘れずに見込んでおくと安心です。
この記事で紹介したツール
Parallels Desktop
MacでWindowsを動かす仮想化ソフト
- 評価
- 料金
- 月額 ¥527〜セール価格
- 日本語
- 一部対応
Setapp
Macアプリ300本以上が定額で使えるサブスク
- 評価
- 料金
- 月額 $8.99〜
- 日本語
- 未確認
CleanMyMac
Macの不要ファイル削除と最適化をまとめて行うアプリ
- 評価
- 料金
- 月額 $3.33〜
- 日本語
- 一部対応