pCloudは、スイスに拠点を置くクラウドストレージです。ファイルの保存・同期・共有に加え、PCのフォルダを自動でクラウドに保存するバックアップ機能もあります。一度の支払いで使い続けられるLifetimeプランがあるのが特徴です。この記事は、写真や書類を長くクラウドに残したく、毎月の支払いを避けたい人向けに、選び方と始め方を公式ヘルプセンターの情報をもとに解説します。
結論:pCloudはこんな人におすすめ
pCloudは、クラウドストレージを買い切りで持ちたい人に向いています。無料プランから始められるので、使い勝手を確かめてから容量を決められます。
向いている人
- 写真や動画を長期間クラウドに保管したい人
- 月額・年額の支払いを続けるより、一括払いで済ませたい人
- Windows・Mac・Linux・スマホなど、複数の端末から同じファイルを使いたい人
向いていない人
- Windowsのシステムごと丸ごとバックアップしたい人(ファイル単位の保存が中心です)
- ドル建ての支払いを避けたい人
pCloudとは
公式サイトとヘルプセンターによると、pCloudでは次のことができます。
- pCloud Drive:クラウドのファイルを、PCの仮想ドライブとして表示するアプリ。開いたときに読み込むため、ローカルの容量を使いません
- 同期(Sync):PCのフォルダとクラウドを双方向でつなぎ、どちらの変更も反映
- バックアップ(Back up):デスクトップや書類などのフォルダを、バックグラウンドで継続的にクラウドへ保存
- ファイルの復元:ゴミ箱や過去の状態への巻き戻し(Rewind)。有料プランでは30日前まで、無料プランでは15日前まで戻せます
- pCloud Photos・pCloud Docs:写真の管理と文書の編集
アプリはWindows・Mac・Linux・iOS・Android向けがあります。Mac版のpCloud DriveはmacOS 12以降が必要です。
料金プランと選び方
プラン | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
Premium 500 GB(年額) | 月額 $4.17(年払い・初回 $49.99・月払いなら月額 $4.99) | 500GB、毎年更新 |
Premium Plus 2 TB(年額) | 月額 $8.33(年払い・初回 $99.99・月払いなら月額 $9.99) | 2TB、毎年更新 |
Premium 500 GB(Lifetime) | $219(1回払い) | 500GBを一括払いで |
Premium Plus 2 TB(Lifetime) | $499(1回払い) | 2TBを一括払いで |
- まず試したい:無料のBasicプランから始めます。ヘルプセンターによると、最初は2GBで、チュートリアルの完了や友人の招待で最大10GBまで増やせます。
- 数年以上使う予定がある:Lifetimeが候補です。ヘルプセンターでは、Lifetimeの期間は「99年または契約者の生涯のいずれか短いほう」と定められています。
- 初期費用を抑えたい:年額プランから始め、使い続けると決めたらLifetimeを検討します。
このほか、10TBのUltraや、最大5人で使えるFamilyプラン(Lifetimeのみ)もあります。月額・年額から後でLifetimeに切り替えた場合、それまでのサブスクの支払いは返金されない点に注意しましょう。
始め方(登録からバックアップの設定まで)
手順は、公式ヘルプセンターで確認できた範囲で紹介します。
アカウントを作ってアプリを入れる
- 公式サイト(my.pcloud.com)でアカウントを作成します。料金ページでは、登録にクレジットカードは不要と案内されています。
- 登録後は、30日以内にメールアドレスの確認を済ませます。確認しないとアカウントが閉じられます。
- ダウンロードページからpCloud Driveを入手し、インストールしてログインします。
PCのフォルダをバックアップする
- pCloud Driveを開き、「Back up」タブを選びます。
- 最初からデスクトップ、書類、写真などのフォルダが選ばれているので、そのままにするか変更します。
- ほかのフォルダを加えるときは「Choose other folders」をクリックします。
- 「Back up」をクリックすると、バックアップが始まります。
ヘルプセンターでは、システムファイルや頻繁に変わるファイルは競合の原因になるため、バックアップの対象から外すよう案内されています。
特定のフォルダを同期する
同期したいフォルダを右クリックし、「Sync to pCloud」を選んで、pCloud Drive内の保存先を指定します。
日本語で使うときのポイント
公式サイトには日本語ページがあり、料金ページも日本語で読めます。アカウントの言語は、my.pcloud.comの「My Profile」→「Settings」→「Account」で日本語に切り替えられます。この設定で、システムからのメールや通知も日本語になります。ただし、ヘルプセンターは英語が中心です。
料金は米ドル建てです。ヘルプセンターによると、使える通貨はユーロ・ポンド・米ドルで、それ以外の通貨のカードで払うと銀行側で換算されます。支払いはクレジットカード・デビットカード、PayPal(カードの登録が必要)に対応しています。
解約・返金の方法
サブスクの解約
月額・年額のプランは自動で更新されます。カードまたはPayPalで払っている場合は、次の手順で解約します。
- my.pcloud.comにログインし、アカウントのアイコンをクリックします。
- 「Manage Subscription」を選び、「Cancel」をクリックします。
解約は次の請求期間から有効になり、支払い済みの期間が終わるまでは使えます。App StoreやGoogle Playで契約した場合は、各ストアから解約します。
返金と注意点
料金ページでは「14日間返金保証」と案内されています。ヘルプセンターでは、解約の手続きは返金の申請にはならないと明記されています。返金を希望する場合は、解約とは別にサポートへ連絡してください。
無料プランは、12か月間ログインなどの操作がないと、警告メールのあとアカウントが閉じられ、ファイルが削除されます。有料プランとLifetimeは、この対象外です。
pCloudと似たツール
- IDrive:複数のPCとスマホをまとめてバックアップできるクラウドバックアップ
- AOMEI Backupper:Windowsのシステムやディスクを丸ごとバックアップできるソフト
- EaseUS Todo Backup:Windows向けのバックアップ・クローンソフト
違いは、PCバックアップソフトの比較で詳しく比べています。
よくある質問
pCloud Driveを入れるとPCの容量を使いますか?
ヘルプセンターによると、pCloud Driveのファイルは開いたときに読み込まれ、オフラインで使う設定にしない限りローカルの容量を使いません。
削除したファイルは戻せますか?
ゴミ箱から戻せます。保持される期間は、無料プランで15日、有料プランで30日です。有料の追加機能Extended File Historyを付けると、1年に延びます。
バックアップしたフォルダでファイルを消すとどうなりますか?
ヘルプセンターによると、PCからも削除され、pCloud側ではゴミ箱に移ります。ゴミ箱の保持期間内であれば戻せます。
まとめ
pCloudは、買い切りのLifetimeでクラウドストレージを持ちたい人に向くサービスです。無料プランで使い勝手を確かめ、長く使うと決めたらLifetime、まず小さく始めるなら年額を選びましょう。年額で始めた場合は、解約と返金の申請が別の手続きになる点を覚えておくと安心です。
この記事で紹介したツール
pCloud
買い切りプランも選べるスイスのクラウドストレージ
- 評価
- 料金
- 月額 $4.17〜無料プランあり
- 日本語
- 一部対応
IDrive
複数のPCとスマホをまとめて守るクラウドバックアップ
- 評価
- 料金
- 月額 $0.25〜無料プランあり初年度割引(Limited time only)
- 日本語
- 英語のみ
AOMEI Backupper
無料版もあるWindows向けバックアップソフト
- 評価
- 料金
- 月額 ¥484〜無料プランあり
- 日本語
- 対応
EaseUS Todo Backup
Windowsをシステムごと保存できるバックアップソフト
- 評価
- 料金
- 月額 ¥989〜無料プランあり
- 日本語
- 対応