この記事は、PDFの文字を直したい、署名したい、WordやExcelに変換したい人に向けた、PDF編集ソフトの比較です。Mac・iPhone向けのPDF Expert、全OSに対応するUPDF、日本法人が販売するOffice互換ソフトのWPS Office 2の3つを取り上げます。どれも日本円で購入できますが、対応OSと買い切りの条件が大きく違います。使うパソコン、編集の範囲、料金の形、日本語サポートの順に比べます。
結論:使っているパソコンでほぼ決まる
先に結論です。まず自分のパソコンとスマホの組み合わせで選んでください。
- MacやiPadでPDFの編集・署名を快適にしたい:PDF Expert
- WindowsとMac、スマホをまたいでPDFを扱いたい:UPDF
- WindowsでPDF編集ソフトを買い切りで持ちたい:UPDFのライフタイム
- Office互換ソフトとPDF編集を安くそろえたい(Windows):WPS Office 2のComplete
PDF ExpertはMac・iOS向けで、Windows版は料金ページに記載がありません。WPS Office 2の日本法人版はWindows専用です。UPDFは3つの中で唯一、Windows・Mac・iOS・Android・Webのすべてに対応します。
比較表
| ツール | PDF Expert | UPDF | WPS Office 2 |
|---|---|---|---|
| 総合評価 | |||
| 最安料金 | 月額 ¥758〜 | 月額 ¥675〜 | ¥4,190〜(1回払い) |
| 無料プラン | あり | あり | なし |
| 無料体験・返金 | 30日間返金保証 | 無料版あり(保存時に透かし)、AIアシスタント7日間無料トライアル、30日間返金保証 | 無料版・体験版はない。自己都合の返金は不可で、条件を満たす場合のみ購入から30日以内に返金される。 |
| 日本語画面 | 一部対応 | 一部対応 | 対応 |
| 日本語サポート | 未確認 | 未確認 | 対応 |
| 対応環境 | Mac・iPhone | Windows・Mac・iPhone・Android・Web | Windows |
| 支払い方法 | — | — | クレジットカード |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
選び方に関わる項目を表にまとめました。「要確認」は、公式情報で確認できなかった項目です。
項目 | PDF Expert | UPDF | WPS Office 2 |
|---|---|---|---|
対応OS | Mac・iPhone・iPad | Windows・Mac・iOS・Android・Web | Windows 11(24H2以降) |
PDFの直接編集 | あり | あり | Completeのみ |
Office互換ソフト | なし | なし | 文書・表計算・プレゼン |
最安の料金 | 月額 ¥758〜(年間プラン・年払い) | 月額 ¥675〜(UPDF Pro(年額)・年払い) | ¥4,190〜(WPS Office 2 Personal 2026・1回払い) |
買い切り | Mac版のみ | ライフタイム | 全製品が永続ライセンス |
無料版 | アプリは無料ダウンロード(無料機能の範囲は要確認) | あり(保存時に透かし) | 日本法人版はなし |
返金 | 30日間返金保証 | 無料版あり(保存時に透かし)、AIアシスタント7日間無料トライアル、30日間返金保証 | 自己都合の返金は不可 |
日本語サポート | 要確認 | 要確認 | 日本法人の窓口あり |
選び方のポイント
PDF編集ソフト選びで確認したいのは、対応OSと台数、必要な編集機能、買い切りか年額か、日本語サポートと返金の4点です。
対応OSと台数:スマホでも使うか
PDF Expertの年間プランは、iPhone・iPad・Macで使えます。買い切りプランはMac版のみです。iPadで書類に手書きで注釈を入れたい人には合いますが、Windowsで使う人には向きません。macOS Monterey以降が必要です。
UPDFは、1ライセンスでWindows・Mac・iOS・Android・Webを合わせて最大4台まで使えます。会社のWindowsと自宅のMac、スマホを組み合わせる使い方もできます。WPS Office 2はPC2台まで使える永続ライセンスですが、Windows 11(24H2以降)専用で、Mac・Chromebookには対応していません。
必要な編集機能:直接編集・OCR・変換
PDFの文字や画像をそのまま書き換えたいなら、直接編集の機能が必要です。PDF ExpertとUPDFはテキスト・画像の編集、注釈、OCR(画像の文字を読み取ってテキストにする機能)、Office形式への変換に対応しています。
WPS Office 2は、PersonalとStandardではPDFの閲覧・結合・分割までです。PDFを直接編集できるのは最上位のCompleteだけなので、エディション選びに注意しましょう。AI機能では、PDF ExpertにPDF CopilotとPDF翻訳があり、UPDFは別売りのAIアシスタントで要約・翻訳・チャットができます。
買い切りか年額か:アップデートの扱いを見る
3つとも買い切りを選べますが、条件が違います。PDF Expertの買い切りプランはMac版のみで、新機能の追加には別料金がかかる場合があります。UPDFのライフタイムは、今後のアップデートも追加料金なしと案内されています。
WPS Office 2は3製品とも永続ライセンスです。年額プランは毎年自動更新されるので、使わなくなったら更新日の前に解約しましょう。UPDFの年額プランの更新価格は、料金ページで明示されていません。
日本語サポートと返金
日本語で問い合わせたいなら、WPS Office 2が安心です。日本法人WPS株式会社の日本語サポート窓口があります。ただし、グローバル版(wps.com)で購入した場合は日本法人のサポート対象外です。
返金の条件は大きく違います。PDF ExpertとUPDFは返金保証があります(PDF Expertは30日間返金保証、UPDFは無料版あり(保存時に透かし)、AIアシスタント7日間無料トライアル、30日間返金保証)。WPS Office 2は自己都合の返金に対応していません。シリアル番号が未認証で、サポートを受けても正常に動作しないなどの条件を満たす場合に限り、購入から一定期間内なら例外的に返金されます。PDF ExpertとUPDFのアプリ本体の日本語表示とサポートの対応言語は、公式サイトで要確認です。
PDF Expert:MacやiPadでPDFを快適に扱いたい人向け
PDF Expertは、Readdleが提供するMac・iPhone・iPad向けのPDF編集アプリです。テキストや画像、リンクの編集、注釈、署名、OCR、Word・Excel・PowerPointへの変換に対応します。公式サイトは日本語で、価格も日本円で表示されます。
プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
年間プラン | 月額 ¥758(年払い・初回 ¥9,100) | iPhone・iPad・Macで利用、優先サポート付き |
買い切りプラン | ¥22,000(1回払い) | Mac版のみ、新機能は別料金の場合あり |
iPhoneやiPadでも使うなら年間プラン、Macだけで長く使うなら買い切りプランが候補です。アプリは無料でダウンロードでき、編集などの機能は有料プランで使えます。無料で使える機能の範囲は料金ページに明記されていません。
始め方はPDF Expertの使い方で詳しく紹介しています。
UPDF:複数の端末でPDFを編集・変換したい人向け
UPDFは、PDFの編集・注釈・変換・OCR・ページ整理・フォーム作成に対応するPDF編集ソフトです。1ライセンスで、Web版を含め最大4台まで使えます。日本語の料金ページがあり、円建てで表示されます。
プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
UPDF Pro(年額) | 月額 ¥675(年払い・初回 ¥8,100) | 全PDFツールを4台で利用、10GBクラウド |
UPDF Pro(ライフタイム) | ¥12,200(1回払い) | 買い切り、アップデートも追加料金なし、2GBクラウド |
AIアシスタント(年額) | 月額 ¥1,067(年払い・初回 ¥12,800) | AI機能を回数無制限、最大100件のPDFとチャット |
PDF編集だけが目的なら、UPDF Proのライフタイムが候補です。クラウドストレージを多く使いたい場合は年額プランのほうが容量が大きくなります。AI機能を本格的に使うには、別途AIアシスタントの購入が必要です。
無料版ではすべての機能を試せますが、保存時に試用版の透かしが入り、PDF変換は1日2回、OCRは5回までなどの制限があります。AIアシスタントには無料トライアルがあります。
WPS Office 2:Office互換ソフトとPDFを安くそろえたい人向け
WPS Office 2は、日本法人WPS株式会社が販売するWindows向けのオフィスソフトです。文書作成・表計算・プレゼン・PDF閲覧をそろえ、Word・Excel・PowerPoint形式を同じ拡張子で編集・保存できます。リコーフォントやモリサワフォントを標準搭載しています。
プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
WPS Office 2 Personal 2026 | ¥4,190(1回払い) | 文書作成・表計算・PDF閲覧/結合/分割 |
WPS Office 2 Standard 2026 | ¥5,690(1回払い) | 上記+プレゼンテーション |
WPS Office 2 Complete 2026 | ¥9,480(1回払い) | Standard+PDFの直接編集 |
PDFを直接編集したいならComplete一択です。PDFは閲覧・結合・分割で十分で、文書と表計算を安く使いたいならPersonalかStandardで足ります。支払い方法はクレジットカードのみです。
注意点は、購入先です。ここで紹介しているのは日本の公式サイトwps365.jpの個人向け製品です。グローバル版のwps.comには無料のスタンダードプランがありますが、日本法人のサポート対象外になります。
よくある質問
無料でPDFを編集する方法はある?
UPDFの無料版ならすべての機能を試せますが、保存時に透かしが入ります。PDF Expertはアプリを無料でダウンロードできますが、編集などは有料プランの機能です。透かしなしで編集したい場合は、有料プランを検討しましょう。
WindowsでPDF Expertは使える?
当サイトが確認した料金ページには、Windows版の記載がありませんでした。Windowsで使うなら、UPDFかWPS Office 2が候補です。
WPS Office 2でPDFの文字を直接書き換えられる?
PDFを直接編集できるのは、最上位のWPS Office 2 Complete 2026だけです。PersonalとStandardは、PDFの閲覧・結合・分割に対応しています。
買い切りと年額はどちらが得?
長く使うつもりなら、買い切りのほうが総額を抑えやすくなります。ただし、PDF Expertの買い切りはMac版のみで新機能が別料金になる場合があり、UPDFのライフタイムはクラウド容量が年額より小さくなります。必要な端末とアップデートの条件で選びましょう。
まとめ
- MacやiPadでPDFを編集・署名したい:PDF Expert。年間プランならiPhone・iPadでも使える。
- WindowsとMac、スマホをまたいで使いたい:UPDF。1ライセンスで最大4台、買い切りも選べる。
- WindowsでOffice互換ソフトとPDFをそろえたい:WPS Office 2。日本語サポートがあり、PDFの直接編集はComplete。
返金の条件はWPS Office 2だけ大きく違うので、購入前に確認しておきましょう。パソコンのデータを守る方法はPCバックアップの比較でまとめています。
この記事で紹介したツール
PDF Expert
MacとiPhoneでPDFを編集・署名できるアプリ
- 評価
- 料金
- 月額 ¥758〜無料プランあり
- 日本語
- 一部対応
UPDF
AI機能付きで全OSに対応するPDF編集ソフト
- 評価
- 料金
- 月額 ¥675〜無料プランあり
- 日本語
- 一部対応
WPS Office 2
Office形式に対応した買い切りのオフィスソフト
- 評価
- 料金
- ¥4,190〜(1回払い)
- 日本語
- 対応