Paperpal(ペーパーパル)は、学術論文の執筆に特化したAI英文校正ツールです。文法チェックに加え、学術的なトーンへの言い換え、剽窃チェック、投稿前チェックなどを使えます。この記事では、登録からWordアドインでの校正までの手順と、プランの選び方、公費での支払い方法を公式ヘルプをもとに解説します。英語論文を書く大学院生や研究者向けです。
結論:Paperpalはこんな人におすすめ
Paperpalは、英語論文の校正を、普段使っているWordやGoogle Docsの中で済ませたい人に向いています。日本円で払え、公費の後払いにも対応しているのが日本の研究者にとって大きな利点です。
向いている人
- 英語論文や博士論文を書いていて、文法と学術的な表現を整えたい人
- WordやGoogle Docs、Overleafで執筆している人
- 研究費など公費で支払い、見積書や請求書が必要な人
向いていない人
- メールやブログなど、論文以外の一般的な英文が中心の人
- 日本語の文章を校正したい人(英文校正のツール)
- 校正の作業そのものをAIに丸ごと任せたい人(最終確認は自分で行う前提)
Paperpalとは
公式ヘルプでは、Paperpalは初稿から投稿までを支える「all-in-one AI academic writing assistant」と説明されています。主な機能は次のとおりです。
- 言語・文法チェック:文法や表記の一貫性を確認し、修正案を出す。
- リライト:言い換え、短縮、学術的なトーンへの書き換え。
- リサーチ支援:構想やアウトライン作り、論文とのチャット。
- 各種チェック:剽窃チェック、参考文献のチェック、AI検出、投稿前の一括チェック。
- 翻訳:日本語を含む50以上の言語間で翻訳できる。
Web版のほか、Microsoft Word、Google Docs、Overleaf、Notion、Substackで使えます。ChromeとEdgeの拡張機能を入れれば、ほかのウェブページでも使えます。
料金プランと選び方
Paperpalは日本向けの料金ページがあり、日本円で支払えます。年払いと月払いがあり、年払いのほうが割安です。感謝セール実施中(年間プラン)
プラン | 料金 | 主な内容 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
無料 | 無料 | 文法チェック月200回、言い換え・翻訳1日5回、リサーチQ&A 1日5回 | 使い勝手を試したい人 |
プライム | 月額 ¥2,090(年払い・初回 ¥25,080・月払いなら月額 ¥4,290) | 文法・一貫性チェック月20,000回、剽窃チェック月10,000語、AI検出月25,000語 | 論文を継続的に書く人 |
プロ | 月額 ¥5,060(年払い・初回 ¥60,720・月払いなら月額 ¥10,340) | 文法チェック・AI検出・リライト無制限、剽窃チェック月30,000語、投稿前チェックの詳細レポート | 投稿前の確認まで一通り行いたい人 |
選び方の目安は、論文を書く頻度と投稿前チェックの必要性です。まず無料プランで文法チェックを試し、執筆期間中だけ使うなら月払い、1年以上続けるなら年払いのプライムが候補です。剽窃チェックの語数や投稿前の詳細レポートが必要ならプロを選びます。
始め方(登録からWordで校正するまで)
公式ヘルプで確認できた手順を紹介します。画面の文言は英語のまま示します。
アカウントを作る
- 公式サイトの上部にある「Sign up」を押して登録します。登録済みの場合は「Login」を選びます。無料で始められ、クレジットカードは不要です。
- Webで使う場合は、Webエディター(edit.paperpal.com)を開きます。
- ログイン後のホーム画面では、使い方を紹介する動画「Ultimate Paperpal Walkthrough」を見られます。
Wordアドインを入れる
- Wordで文書を開き、「Insert」(挿入)タブの「Get Add-ins」を選びます。
- Officeアドインのストアで「Paperpal」を検索し、「Add」→「Continue」を押します。
- 「Home」タブの「Open Paperpal」を押すと、Paperpalが開きます。
Microsoft AppSourceのPaperpalのページで「Get it now」を押し、「Open in Word」から入れる方法もあります。
ブラウザ拡張を入れる
- Chrome ウェブストアまたはEdgeのアドオンサイトからPaperpalを追加します。
- ツールバーのパズルのアイコン(拡張機能)を押し、一覧の「Paperpal」から「Show sidebar launcher」をオンにします。
- ページの右端に小さなPaperpalのアイコンが表示されます。
日本語で使うときのポイント
Paperpalには日本向けのサイトと料金ページがあり、日本語で情報を確認できます。校正するのは英文ですが、翻訳機能は日本語に対応しています。
支払いはクレジットカードまたはデビットカードで、日本円で購入できます。公費で払いたい場合は「後払い」を選ぶと、見積書・請求書・納品書が発行されます。公式ヘルプによると、後払いは日本の利用者向けで、年間プランの一括払いです。契約日から60日以内に大学などが支払いを済ませる必要があり、自動更新はされません。
論文にAIを使うときの注意点
AIで校正や言い換えをした論文を投稿する前に、所属機関と投稿先のルールを確認しましょう。大学や学会、学術誌によっては、AIツールを使った場合に論文中や投稿時にその旨を開示するよう定めています。
公式ヘルプでも、Paperpalで整えた文章がAI検出や剽窃チェックで指摘されないことは保証されていません。AIの修正案は内容を理解したうえで採用し、主張や引用の正確さは自分で確認することが大切です。なお、公式ヘルプでは、PaperpalのAIモデルは独立したデータセットで学習しており、利用者の文書は機密として扱うと説明されています。未発表の研究データを扱う場合は、所属機関の情報管理の規定もあわせて確認してください。
解約・返金の方法
公式ヘルプによると、解約はログイン後に「Membership & Billing」ページを開き、案内に従って手続きします。次の請求を避けるには、次回の請求日より前に解約します。同じページで、更新を一時停止する「pause」も選べます。
返金は、初めて契約したサブスクリプションに限られます。公式ヘルプでは、新規の月払いは7日以内、新規の年払いは30日以内とされ、更新分は返金の対象外です。公費の後払いは、30日以内か支払い完了までのどちらか早いほうまで解約でき、支払い後は解約・返金ができません。
Paperpalと似たツール
論文を書く前の文献調べには、査読付き論文を根拠に答えるAI学術検索のConsensusが向いています。2つの役割の違いは論文向けAIツールの比較で解説しています。
使い方はConsensusの使い方でも紹介しています。英語の論文を読むときは、対訳表示のImmersive Translateの使い方も参考になります。
よくある質問
アップロードした論文はAIの学習に使われる?
公式ヘルプでは、使われないと説明されています。PaperpalのAIモデルは独立したデータセットで学習しており、利用者の文書や個人情報は機密として扱うとされています。
公費の後払いで契約したら、翌年も自動で更新される?
更新されません。公式ヘルプによると、後払いは年間プランの一括払いで、期間が終わると自動更新されません。続けて使う場合は、改めて後払いで年間プランを購入します。
しばらく使わない期間は解約するしかない?
一時停止も選べます。公式ヘルプによると、「Membership & Billing」ページの「pause」を使うと、現在の契約期間が終わった時点から停止が始まり、その間は更新日が先に延びます。
まとめ
Paperpalは、学術論文向けに作られたAI英文校正ツールです。WordやGoogle Docsの中で使え、日本円での支払いや公費の後払いにも対応しています。
まずは無料プランで手元の原稿を校正してみて、継続して使うならプライム、投稿前チェックまで必要ならプロを選びましょう。AIの利用については、投稿前に所属機関と投稿先の規定を必ず確認してください。