Wispr Flow(ウィスパーフロー)は、話した内容をどのアプリでも整った文章に変えるAI音声入力ツールです。メールやチャット、メモの入力欄でショートカットを押して話すだけで、文章が入力されます。この記事では、Mac・Windowsでの初期設定から最初の音声入力までの手順と、料金プランの選び方を公式ヘルプをもとに解説します。キーボードの代わりに話して文章を書きたい人向けです。
結論:Wispr Flowはこんな人におすすめ
Wispr Flowは、普段使っているアプリのまま音声入力を使いたい人に向いています。無料プランから始められますが、日本語の認識精度は公式情報で確認できなかったため、まず無料で試すのが前提です。
向いている人
- メールやチャットの返信を、話して手早く書きたい人
- 名前や専門用語が多く、辞書登録で入力を楽にしたい人
- Mac・Windows・iPhone・Androidの複数の端末で音声入力を使いたい人
向いていない人
- 会議の文字起こしや議事録作りが主な目的の人(議事録ツールが向く)
- iPad、Linux、Chromebookで使いたい人(公式に非対応)
- 毎週たくさんの文章を無料で入力したい人(無料プランは週の上限あり)
Wispr Flowとは
Wispr Flowは、入力欄にカーソルを置いて話すと、言いよどみなどを整えた文章を入力する音声入力ツールです。公式の説明では、次の特徴があります。
- どのアプリでも使える:メール、チャット、文書作成など、入力欄があれば使える。
- 100以上の言語:1つの文の中で言語を混ぜて話すこともできる。
- 辞書とスニペット:名前や専門用語を学習し、決まった文面を声で呼び出せる。
- Notetaker:会議メモを取る機能。現時点ではMacとWindowsのみ。
公式ヘルプによると、対応環境はmacOS 12以降のMac、x64プロセッサのWindows 10・11、iOS 18.3以降のiPhone、Android 13以降のスマートフォンです。ARM版Windows、iPad、Linux、Chromebook、仮想環境やリモートデスクトップには対応していません。
料金プランと選び方
料金はユーザー単位で、年払いと月払いを選べます。日本からアクセスすると日本円で表示されます。
プラン | 料金 | 主な内容 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
Free | 無料 | どのアプリでも音声入力、辞書・スニペット。デスクトップは週2,000語まで | 日本語の精度を試したい人 |
Pro | 月額 ¥960(年払い・初回 ¥11,520・月払いなら月額 ¥1,200) | 音声入力が無制限、Notetakerの履歴が長くなる、優先サポート | 毎日の文章作成に使う人 |
選び方の目安は、週にどれだけ話して入力するかです。無料プランでも主な機能を使えるため、まず1〜2週間使って上限に届くかを確かめましょう。上限に届くようならProを検討します。教育機関のメールアドレスを持つ学生・教職員は、Proを割引価格で使えます。
始め方(インストールから最初の音声入力まで)
公式ヘルプで確認できた手順を紹介します。画面の文言は英語のまま示します。
Mac・Windowsで初期設定する
- 公式サイトのダウンロードページからアプリを入れて起動します。Macではメニューバー、Windowsではタスクトレイにアイコンが出ます。
- 「Sign in via browser」を押し、Google、Apple、Microsoft、メールアドレスなどでログインします。
- マイクの使用を許可します。Macでは「アクセシビリティ」の許可も必要です。許可しそびれた場合は、Macの「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」で有効にします。
- 質問に答え、プライバシーの説明を確認します。
- 話してマイクを確かめます。別のマイクを使うときは「Change microphone」で選びます。
- ショートカットを設定し、押している間だけ話す「Push to talk」か、手を離して話せる「Hands-free」を選びます。
- 「My languages」で話す言語を選ぶか、自動判定のままにします。
- 練習用のデモを試し、「Explore Wispr Flow」を押して完了です。
パソコンで音声入力する
- 文章を入れたい入力欄をクリックします。
- 「Push to talk」のショートカットを押したまま話します。初期設定は、Macが「Fn」(Fnキーがない場合は「Ctrl + Opt」)、Windowsが「Ctrl + Win」です。
- キーを離すと、整えられた文章が入力欄に入ります。取り消すときは「Esc」を押します。
手を離して話したいときは、Macなら「Fn + Space」、Windowsなら「Ctrl + Win + Space」でHands-freeモードを始め、同じキーで止めます。ショートカットは「Settings」→「General」→「Shortcuts」で変えられます。
スマホで音声入力する
iPhoneでは、入力欄でキーボードをFlowに切り替え、マイクのボタンを押して話し、チェックのボタンで確定します。Androidでは、入力欄を選んでから「Flow Bubble」を押して話し、チェックマークで確定します。
日本語で使うときのポイント
公式には100以上の言語に対応とありますが、日本語の認識精度や、アプリ画面の日本語表示は公式ヘルプで確認できませんでした。初期設定の「My languages」で日本語を選び、無料プランで普段の文章を話して精度を確かめましょう。
料金は、日本からアクセスすると日本円で表示されます。公式ヘルプによると、決済の通貨は地域に応じて決まり、判定できない場合は米ドルになります。税込か税抜かは公式で確認できませんでした。
Notetakerで会議を記録する場合は、録音することを参加者に伝え、同意を得てから使いましょう。社外の人が参加する会議では、相手の会社のルールにも配慮が必要です。
解約・返金の方法
公式ヘルプによると、MacやWindowsから契約した個人のProは、次の手順で解約します。
- 設定の「Plans and Billing」を開きます。
- 「Manage subscription」を押し、決済サービス(Stripe)の画面で解約します。
- プランの表示が「Cancels(日付)」になっていることを確かめます。
iPhoneのApp Storeで契約した場合は、iPhoneの「設定」から自分の名前→「サブスクリプション」→Wispr Flowで解約します。アカウントを削除したりログアウトしたりしても、App Storeの契約は止まりません。Google Playで契約した場合は、Playストアで解約します。
解約後も請求期間の終わりまでは使え、その後は無料プランに戻ります。返金は自動では行われず、希望する場合はサポートへの連絡が必要です。App Storeでの購入はAppleが返金を扱います。
Wispr Flowと似たツール
会議の文字起こしや議事録作りが目的なら、日本語に強いNotta、会議の録画とAIメモが中心のtl;dv、会議に自動で参加して記録するFireflies.aiが候補です。4つの違いはAI議事録ツールの比較にまとめています。
使い方はNottaの使い方、tl;dvの使い方、Fireflies.aiの使い方でも解説しています。
よくある質問
日本語と英語を混ぜて話せる?
公式ヘルプでは、1つの文の中で言語を混ぜて話せると説明されています。日本語の文に英語の専門用語が入る場合の精度は、無料プランで試して確かめてください。
Windowsのノートパソコンなら必ず使える?
x64プロセッサのWindows 10・11が対象です。公式ヘルプによると、ARM版WindowsやSnapdragon搭載機には対応していません。
入力をやり直したいときは?
パソコンでは、話している途中に「Esc」を押すと、文章を入力せずに取り消せます。iPhoneではXのボタンで取り消せます。
まとめ
Wispr Flowは、どのアプリでも話すだけで文章を入力できるAI音声入力ツールです。初期設定でショートカットと言語を決めれば、入力欄でキーを押して話すだけで使えます。
日本語の精度は公式情報で確認できなかったため、まずは無料プランで普段の文章を試し、週の上限が足りなくなったらProを検討しましょう。